労働保険と社会保険を整理しましょう|社労士us.office 札幌 労務手続き代行
従業員を雇用するといくつかの保険に加入することになりますが、どんな保険に入り、入っている保険にどのような補償があるのかを理解していますか?
労働保険と社会保険
会社で加入しなければいけない保険は大きく分けて労働保険と社会保険の2つがあります。この2つはいくつかの保険をまとめた言い方なので、労働保険と社会保険の中身を理解しましょう!
労働保険
労災保険と雇用保険
労働保険は労災保険と雇用保険の2つの保険をまとめた言い方です。つまり、労働保険=労災保険+雇用保険です。2つの保険は別々のものなので、それぞれ内容を確認しましょう。
労災保険
労災保険は働いている方全員が対象と思ってください。役員や代表の同居の家族など、対象にならないケースもありますが、普通に会社に入社し働く方は全員が対象になります。労災保険は保険料が全額会社負担のため、給料から労災保険料を引くことはありません。
労災保険の補償は仕事中や通勤・退勤中にケガや病気になったときのものです。仕事が原因で病気になり働けなくなったときの病院代、働けないときの給料の補償、障害が残ったときの補償、死んでしまったときの遺族に対する補償などです。
総じて、仕事や通勤・退勤が原因でけがや病気になってしまったときのいろいろな補償です。労災保険は1人ごと加入の手続きはありません。
雇用保険
雇用保険は労災保険と違い、働く時間によって対象になる方ならない方が変わります。学生は対象外、働く期間が31日未満は対象外という例外もありますが、基本的に週に20時間以上働く方は対象になります。
雇用保険は皆さんが想像する退職したときの失業保険はもちろんのこと、働いている間に育児休業を取るとき、介護休業を取るときの給料の補償もあります。さらに60歳以上で給料が下がったとき、下がった分の補償や何かの資格を取るための訓練を受講したときの補償などもあります。
雇用保険の補償の多くには、雇用保険に加入している期間が1年以上などの要件があるため、雇用保険に加入している=絶対に補償をもらえるというわけではない点に注意が必要です。
雇用保険は加入する方1人ずつ手続きが必要です。
社会保険
社会保険には狭い意味と広い意味があり、狭い意味は健康(介護)保険と厚生年金保険、広い意味は狭い意味+労働保険です。多くは狭い意味での社会保険のため、社会保険=健康(介護)保険+厚生年金保険と思いましょう。
加入条件
健康保険と厚生年金保険の対象者は同じです。年齢によって、健康保険は74歳まで、厚生年金は69歳までという違いはありますが、基本的に週に30時間以上働く方が対象という点は変わりません。会社規模により週に20時間以上働く方が対象になる可能性もあります。
健康保険
健康保険は保険証(資格確認書)がもらえることはもちろん、労災保険が対象にならないプライベートでのけがや病気により働けなくなったときの補償、産前産後休業期間中の補償などがあります。会社で働く方はもちろん、扶養に入る方の手続きも必要です。
厚生年金保険
厚生年金保険は各年金の上乗せのようなイメージです。高齢になったときや障害になってしまったとき、死んでしまったときの遺族に対するそれぞれの年金額が加入している期間、加入していたときの給料によって変わっていきます。厚生年金保険も健康保険と同様に加入する方それぞれ手続きが必要です。
手続きは確実に
漏れのないように
会社で行わなければいけない労働保険や社会保険の手続きを忘れてしまうと、働いている方に不利益が生じてしまう可能性があります。会社で何をしなければいけないのかきちんと把握し、手続きに漏れのないように気を付けましょう。社労士に手続きの代行を頼むことも1つの手段としてご検討ください!
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