固定残業代で給料はどのくらい変わる?|社労士us.office 札幌 給与計算アウトソーシング

query_builder 2024/01/22
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 固定残業代がある場合とない場合で給料にはどのくらいの差があるのでしょうか。

固定残業代は認められている

固定残業代とは

 固定残業代とは、実際の残業時間に関わらず、決まった額の残業代を最初から給与に組み込んでおくものです。残業時間に左右されずに一定額は決まっているということです。

認められている

 この固定残業代という制度は就業規則への規定や雇用契約書への記載により認められています。固定残業代を導入・活用する場合は、決められた要件を満たさなければ認められませんので、簡単に導入できるものではないことは理解しておきましょう。

給料はどのくらい変わる?

 固定残業代を導入する際の手続きは別の機会にし、今回は固定残業代を導入することによって給料にどのような変化が出るのかを見ていきましょう。

具体例

想定のケース

 総支給額が同じ30万円で考えます。①は基本給30万円、②は基本給25万円・固定残業代5万円です。月に働く時間が160時間と想定して計算すると、固定残業代に含まれる残業時間は約25時間30分です。

残業なし

 残業なしの場合、①の給料は30万円、②の給料も30万円です。残業がない場合は総支給額が同じためどちらも同額になります。

残業が20時間

 残業を20時間すると①は基本給30万円に残業代46,875円がプラスされ合計346,875円になります。対して②は固定残業代に25時間30分の残業代が含まれているため、追加の残業代は必要なく基本給25万円と固定残業代の5万円で30万円です。残業時間分差が出ます。

残業30時間

 残業を30時間すると①は基本給30万円に残業代70,313円がプラスされ合計370,313円になります。対して②は固定残業代に含まれている25時間30分を超えた4時間30分の残業代8,790円をプラスし、25万円+5万円+8,790円の308,790円です。

単価が異なる

 給料が大きく変わる要因として、残業代を計算するときの単価が異なるという点があります。①の場合、残業代の1時間単価を計算するときは基本給30万円を元に算定しますが、②の場合、固定残業代を除いた基本給25万円を元に算定します。そのため、残業1時間に対する残業代の単価が①の方が高くなります。これにより固定残業代とは別に追加で残業代が出た場合も②の金額が低くなるのです。

良し悪しは会社による

いい側面もある

 固定残業代=悪というイメージの方も多いと思いますが、固定残業代は残業をしなくても残業代が支給される制度です。つまり、残業をしなければしないほど得をする制度と考えることもできます。残業代を圧縮するためにではなく、残業時間を減らすために活用できるといいですね。

給料は大きく変わる

 働いた時間が同じでも固定残業代があるなしで給料は大きく変わります。どのように変わるのか、どう計算するのかはきちんと理解しておきましょう。

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