扶養内パートの給料はどう決める?|社労士us.office 札幌 給与計算アウトソーシング
税扶養の103万の壁、社会保険扶養の130万の壁。それぞれを考えるとパートの給料や働き方はかなり難しくなってしまいます。
扶養の範囲内
103・130
それぞれ判定期間の違いなどがありますが、多くの方が気にする103万の壁と130万の壁。これらの扶養の範囲内で働きたい・働いているという方も多いでしょう。この壁を意識すると働き方を柔軟に変えることが難しくなります。
月いくら?
103万の壁・130万の壁をそれぞれ月額に換算すると、103万の壁=月85,833円、130万に壁=月108,333円になります。高い?低い?
何時間労働が限界?
時給で働いている場合、扶養を考えると労働時間に上限が出てきます。北海道の現在の最低賃金889円で考えると、103万の壁=96.5時間、130万の壁=121.8時間です。
働き方が限定される
給料の変更
給料の上限額が決まっているということは、働ける時間の上限も決まっているということです。時給で働いている場合は、時給が上がる=働ける時間が短くなるということです。給料は上げてあげたいけど、上げると働ける時間が短くなるので上げられないという悲しい状況になってしまう可能性が出てきます。
最低賃金
最低賃金が上がっていくことはいいことですが、最低賃金が上がるということは、扶養の範囲内を考えている場合、働ける時間が短くなるということです。税金や社会保険と連動し、生活に直結する部分のため、1つ1つではなく全体を連動して理解するようにしましょう。
社会保険の適用拡大
2022年10月から
現在も従業員数が501人以上の会社は対象になっていますが、2022年10月からは従業員数が101人以上も対象になる社会保険の適用拡大。これは今まで働く時間が基本的に週30時間以上の方が社会保険の対象でしたが、週20時間以上・月の給料が88,000円以上等の場合にも社会保険の加入対象になるというものです。
該当する?
週25時間労働で雇用保険にのみ加入し社会保険は扶養に入っていた方の会社が適用拡大を受ける場合、働き方が変わらなくとも社会保険に自ら加入することになります。働いている会社・時間・給料によって対象・対象外が大きく変わるので、きちんと確認しましょう。
全体的に判断
1つではなく
税扶養のことだけを考える、給料のことだけ考える、働く時間のことだけ考える。このように1つの判断基準のみで働き方を決めてしまうと全体的にみると損をしてしまう可能性が出てきます。全てつながっていることのため、全体的に判断し、どのような働き方が最適かを考えましょう。
狭まっていく
正直、国による制度変更は別々に行われ全体的なことを考慮されていません。働き方の選択肢を狭めているとも思えます。ただし、制度には逆らえませんので、自身の場合はどのような働き方が最適なのかを、各制度を理解し判断できるようになりましょう。
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