社会保険料の端数はこうして決まる|社労士us.office 札幌 給与計算アウトソーシング
健康保険料や雇用保険料などの1円未満の端数はどのように計算するのが正しいのでしょうか。
社会保険料
健康・介護保険料
健康介護保険料は各都道府県ごとに決められている保険料率をもとに給料から引く保険料を表により求めます。各都道府県ごとの保険料はこちらのページからご確認ください。社会保険料額表
厚生年金保険料
厚生年金保険料も健康介護保険料のように給料の金額をもとに表により求めます。しかし、厚生年金保険料には現在1円未満の端数が出ることはありません。
雇用保険料
雇用保険料は給料に保険料率をかけて給料から引く保険料を求めます。業種によって従業員が負担する保険料率は異なり、一般の事業で3/1,000(0.003)、農林水産・ 清酒製造・建設業で4/1,000(0.004)です。給料の金額によって給料から引く雇用保険料に1円未満の端数が出ることがあります。
端数処理方法
50銭以下切り捨て
健康介護保険料・雇用保険料ともに、給料から引く保険料を求めた際に1円未満の端数が出たときの処理は50銭以下切り捨て、50銭越え切り上げです。四捨五入かと思うのですが少し異なります。ほとんど四捨五入の考え方で、50銭丁度の場合は切り捨てるので50銭近くの場合は気をつけましょう。
具体例
例えば、計算をして求めた保険料が100.5の場合は50銭丁度なので切り捨てとなり100円を給料から引き、100.51の場合は切り上げて101円を給料から引くことになります。
なぜ?
給料を支払う時点で
「なぜ四捨五入ではないのだ?」と思うのですが、【四捨五入を行うのは給料を支払う時点】だからなのです。
つまり
例えば給料が1,000円で引く保険料が100.5円の場合、支払う給料は【1,000ー100.5】=899.5円となり、ここで四捨五入を行うと900円。給料が1,000円で引く保険料が100.51円の場合、支払う給料は【1,000ー100.51】=899.49円となり、ここで四捨五入を行うと899円。つまり、最終的に四捨五入の処理を行うのが正しい計算方法なので、引く保険料を求めた段階では四捨五入ではなく、50銭以下切り捨て・50銭越え切り上げになるのです。
適正に計算をしよう
全額払いの原則
1円未満の端数なので1円の違いなのですが、この計算方法を間違うと給料の全額払いに反することになり、法律違反の状態になってしまうので細かい部分ですが十分に注意して計算をしましょう。
アウトソーシング
給与計算は様々な知識が必要になり、時間も手間もかかります。ミスも許されない業務になるのでシステムの活用や社労士のアウトソーシングにより適正化・効率化を図りましょう。
us.office
勤怠管理システムの導入、給与計算・労務手続きのアウトソーシングについてお困りの際はお気軽にus.officeにご連絡ください。
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